単位互換とは、大学間の交流と協力を促進し、教育内容の充実を図ることを大きな狙いとして、所定の条件の下で学生が自らの在学する大学以外の大学で授業科目を履修することで、他大学における履修が学生の個人的な判断にゆだねられるものではなく、あくまでも大学の教育的な配慮のもとに実施するものです。大学は、それぞれの教育課程に応じた授業科目を開明していますが、さらにカリキュラムの内容を豊富にしようとするものです。
単位認定は、当該授業を行なう大学(A大学の学生がB大学で授業科目を履修した場合にはB大学)は、その学生の履修の成果に応じて単位を認定することになります。このような形で学生が修得した単位をA大学において修得したものとみなすことになります。A大学において修得したものとみなすことができるということは、卒業要件となる単位の一部として取り扱うことができるということです。A大学がどのような形でその単位を認めるかはA大学での教育課程と密接な関連があるので、大学間の協議によってあらかじめ確認されている科目が受講対象となります。
社会の価値観の多様化、学問領域のボーダレス化などにより、学生のニーズもひとつの大学の枠を越えて広がっており、本制度により、学生は所属する大学では履修できない授業科目を履修することができ、より広汎な学習機会の獲得、広汎な視点を涵養することができます。