高等教育共創コンソーシアム和歌山は和歌山の知的資源を集結した地域社会への幅広い貢献を目指します。

令和5年度大学等地域貢献促進事業(共同プロジェクト研究)【助成研究決定】

和歌山県産農産物の抗老化活性と有効成分の探索

研究代表者
機関名・職・氏名 和歌山工業高等専門学校 教授 奥野 祥治
専門分野 生物有機化学
共同研究者
機関名・職・氏名 近畿大学生物理工学部 准教授 白木 琢磨
近畿大学薬学総合研究所 教授 森川 敏生
大阪河アリハビリテーション大学 講師 河野 良平
研究名 和歌山県産農産物の抗老化活性と有効成分の探索
研究概要 近年の高齢化社会において、抗老化(アンチエイジング)は重要な研究課題の一つとなっている。抗老化の手段として最も注目されるのは食の機能性であり、農産物等の食品には多くの老化予防物質が含まれている。和歌山県は果樹大国と言われ、様々な農産物を生産しており、その中から強い抗老化活性を示すものが見出されることが期待できる。本研究では和歌山県産農産物の抗老化活性について検討し、県産農産物の高付加価値化を目指す。
研究成果活用目標 ●企業の新製品開発に貢献(商品化)
●企業との連携(産官学共同研究等)
機能性成分を含んだエキスを利用した、新たな食品素材または機能性表示食品の開発を地元企業と連携し、県下での新規事業および、それによる雇用の拡大に活用する。
●論文・学会発表
学術的な価値、成果の証明を付与するために、食品または農芸化学分野での学会発表および論文発表を行う。
●国等の研究費補助金等の獲得
本助成で得られた結果をもとにして、科研費等の国の研究補助金の獲得を目指す。
採択額(単位:千円) 1,500

認知症カフェを利用する家族介護者の「介護破綻予防リスクシート」の開発に関する研究

研究代表者
機関名・職・氏名 宝塚医療大学和歌山保健医療学部 教授 上城 憲司
専門分野 作業療法学、地域リハビリテーション学
共同研究者
機関名・職・氏名 東京医療保健大学和歌山看護学部 助教 兼田 絵美
宝塚医療大学和歌山保健医療学部 講師 中島 龍彦
宝塚医療大学和歌山保健医療学部 講師 真鳥 伸也
研究名 認知症カフェを利用する家族介護者の「介護破綻予防リスクシート」の開発に関する研究
研究概要 本研究では、認知症・軽度認知障害者を在宅介護する家族介護者が認知症の行動・心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia :以下、BPSD)の対応に苦慮し、うつ状態や睡眠不足等の体調不良により精神健康度の低下に陥っていることに着目し、認知症カフェに参加する家族介護者の心理機能及び介護力を評価することで精神健康度低下のリスク要因を特定する(前向き研究法)。さらに抽出したリスク要因を元に介護破綻予防リスクシートを開発し、続柄別の「認知症家族介護者支援マニュアル」を作成する。
研究成果活用目標 ●行政施策等に活用
●県民との連携、県民生活・活動等支援
●論文・学会発表
●国等の研究費補助金等の獲得
(1)「認知症家族介護者支援マニュアル」を和歌山県下に周知するための、研修会を開催しその普及に努める。
(2)各市町村の認知症地域支援員の活動を補助する家族支援のできる認知症サポーターを養成し、地域の支えあいシステムを構築する。
(3)所属学会(日本作業療法士協会・日本看護協会)での学会発表や日本認知症ケア学会誌への投稿を行う。
(4)「介護破綻予防リスクシート」を通所・訪問系介護保険事業者及び家族の会等に公表し、費用対効果研究を行う。
採択額(単位:千円) 1,389

紀伊半島大水害後の子どもの心理的変化と支援の実態
−公衆衛生および教育の視点から−

研究代表者
機関名・職・氏名 高野山大学文学部 教授 上野 和久
専門分野 教育臨床心理学
共同研究者
機関名・職・氏名 和歌山県立医科大学保健看護学部 准教授 岡本 光代
和歌山県立医科大学小児成育医療支援室 主事 藤田 絵理子
高野山大学文学部教職課程センター 専任講師 佐々木 聡
研究名 紀伊半島大水害後の子どもの心理的変化と支援の実態
−公衆衛生および教育の視点から−
研究概要 被災後12年間の子どもの心理状態の変化に対応する支援の実態を、公衆衛生及び教育関係者へのインタビュー調査から明らかにする。
研究成果活用目標 ●県民との連携、県民生活・活動等支援
情緒的課題を持つ子どもが、災害によるトラウマや不適切な養育環境による影響でその症状が悪化することが明確になれば、その知見と支援方法は他の被災した子どもへの支援に結び付く知見ともなる。この知見を教育関係者、保健福祉関係者、地域コミュニティーに広げ、安心で安全な養育環境をつくるための連携をつくることができる。このことを災害が起こる前に、防災教育の一環として「心の傷の減災教育」の名称で、学校や地域にワークショップ形式で広げる活動をする。
●論文・学会発表
日本カウンセリング学会にて発表予定
●国等の研究補助金等の獲得
那智勝浦町の小中学校のように、近年の全国の被害地・被災地域において、自閉症・情緒障害児童生徒が増加している可能性があり、その状況の研究を進めるために、国等の研究費補助金の申請につなげ、今回の研究成果を生かしたい。
採択額(単位:千円) 911

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