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平成25年度大学等地域貢献促進事業【助成研究決定】

ウメ果実に含まれる主要ポリフェノール成分ヒドロキシ桂皮酸類のメタボリックシンドローム発症予防効果の検証

研究代表者 大学名 近畿大学・生物理工学部
講師
氏名 岸田 邦博
専門 食品機能学・栄養生理学
研究名 ウメ果実に含まれる主要ポリフェノール成分ヒドロキシ桂皮酸類のメタボリックシンドローム発症予防効果の検証
研究概要 ウメ果実に含まれる主要ポリフェノール成分であるヒドロキシ桂皮酸類(カフェ酸、ρ-クマル酸、フェルラ酸)によるメタボリツクシンドローム発症予防効果を、実験動物、動物細胞を用いて検証する。生化学・分子生物学的手法およびインビボ・ライブセルイメージング法により分子レベルでの作用機序を解明し、ヒドロキシ桂皮酸類の機能性に科学的根拠を与えることを目的とする。
研究成果活用目標 行政施策等に活用:本研究で得られた機能性情報を活用し、農産物販売促進強化につなげる。従来のイメージ先行型の情報ではなく、明確な科学的根拠に基づく情報を用いてPRすることがポイントである。
論文・学会発表:メタボリックシンドローム発症予防効果として得られた知見は、日本栄養食糧学会、日本農芸化学会、日本肥満学会、日本分子イメージング学会等で発表したうえで、国際学術雑誌に論文発表することを予定している。 国等の研究費補助金等の獲得:得られた成果をもとに科学研究費補助金をはじめとする外部資金を獲得し、さらなる研究の継続・発展を計画している。
採択額(単位:千円) 2,000

 

紀南地域のジオコンテンツと文化・精神性との関連性の探求とフィールドガイド養成のための教材開発

研究代表者 大学名 和歌山大学・観光学部
准教授
氏名 中串 孝志
専門 惑星気象学・ジオツーリズム
研究名 紀南地域のジオコンテンツと文化・精神性との関連性の探求とフィールドガイド養成のための教材開発
研究概要 和歌山県が進める紀南エリアでの新しい観光形態「ジオツーリズム」の中核コンテンツとなる、地球と地域の人々の暮らしや文化・精神性を結びつけるストーリーを構築する。昨年度までに整理された地質学的観光名所「ジオサイト」を、GISを用いてマッピングし、これらを統合し、紀南エリアでのフィーノレドガイド養成のための教材を作成する。
研究成果活用目標 和歌山県が推進しているジオパーク事業において、ジオツアーガイド養成が必要となるが、その際の標準テキストとして利用されることを見込んでいる。本助成金で試作するテキストが対象としているのは、将来のジオツアーガイドだけではない。例えば、既に運営されている熊野古道ガイド「語り部」からは、観光客に対するガイディング・コンテンツとして、紀南地域の(地球科学的な意味での)成り立ち、およびそれと地域の文化との関係性が重要であり、そうであるにも関わらずそれらを学べるテキストが存在しないことが指摘されている。本助成金の成果物は、語り部やエコツアーガイドも含めた、紀南地域で活躍しようとするフィールドガイド一般に利用可能なものであるため、このようなニーズに応えることができるものである。また、本研究成果を論文にまとめ、観光学術学会論文誌「観光学評論」に投稿される予定である。
採択額(単位:千円) 1,400

 

「食と農の学校」運営による若年者育成モデルの開発

研究代表者 大学名 和歌山大学・地域創造支援機構
特任教授
氏名 湯崎 真梨子
専門 地域再生論・内発的発展論・食料経済学・農村社会学
研究名 「食と農の学校」運営による若年者育成モデルの開発
研究概要 今日の農業農村問題に対して,一次産業の高付加価値化をめざした6次産業化支援が法律で推進されるなど(平成24年株式会社農林漁業成長産業化支援機構法),地域資源の活用ビジネスに注目が集まっている。しかし,農山漁村地域では高齢化が進行し,こうした事業に取り組む人材がいないなど人的課題が解消されていない。そこで,本研究は,@地域資源,A若年者の担い手,B食と農の教育,の3点をキーワードにし,@地域資源を活用した食材開発を通じて,A若者が食農技術を学ぶ「食と農の学校」を実験的に運営し,これらを通した地域の担い手育成モデルの開発を行う。さらに,地域資源の利活用に注目した「地域人材育成事業」が,県内外の若者を惹きつけるビジネスとなり得る要件を検討し,農山村での現地教育の事業化可能性を検討する。
研究成果活用目標 本研究の成果は,県内の地域素材にこだわった商品展開を行っている企業と連携して商品化可能性を探る。連携事業者の目途は今までの実績の中でいくつかの候補がある。また,若年者対象の「地域人材育成システム」が行政施策に反映されるよう高精度化をはかる。さらに本研究の実験的な取り組みの成果を活用し,若者を対象としたスキル教育のビジネス化を検討し,地域の若者の新たな収入源となる地域ビジネスとなり,さらに集落の年長者住民なども巻き込んで内発的な発展へとつながることを目標とする。これらの成果は論文誌に発表するとともに引き続き国や財団系の外部資金の獲得をめざす。
採択額(単位:千円) 1,300

 

「地域子育て支援」の強化に向けた地域と大学の連携に関する研究

研究代表者 大学名 和歌山信愛女子短期大学・保育科
准教授
氏名 森下 順子
専門 保育学・子育て支援・発達心理学
研究名 「地域子育て支援」の強化に向けた地域と大学の連携に関する研究
研究概要 地域の子育て支援力の強化に向けた大学と地域(自治体、NPO等)との連携の在り方に着目し、まず、大学の資源を利用した地域子育て支援の先行事例を調査する。また、それらの支援活動と学生教育との接続についても調査検討を行う。他方、和歌山県内のNPOの子育て支援活動の実態を把握し、NPOと大学との連携、協働の可能性を探る。これらの調査を踏まえて、大学と地域の連携による子育て支援のモデル事業を試行し、同時に大学における教育プログラムの開発につなげる。さらに、本研究を契機として持続可能な取り組みと組織づくりを目指す。
研究成果活用目標 @大学の資源を活かした地域子育て支援のモデル事業の実施と継続のためのシステムの構築
A学生教育カリキュラムの開発と実施
B和歌山県内の大学と地域(自治体・NPO) との連携や協働事業について調査を行うことにより、お互いに顔の見える関係(ソフト面)づくりと、ハード面であるシステム面の構築を目指す。
C地域と大学の連携による子育て支援のモデル事業を行う。
D大学問の連携を含めた地域子育て支援事業及び大学教育プログラムの開発
E成果報告書の作成と普及
F論文及び学会発表、国等の科学研究費等の獲得
採択額(単位:千円) 1,300

 

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